建物のこと
2×4工法 (つーばいふぉーこうほう) 2×4工法とは、角材の枠に構造用合板を張ったパネルを組み立てて建物をつくる工法で、一番たくさん使用される角材の断面の寸法が2インチ×4インチであることから「2×4工法」と呼びます。「枠組壁工法」ということもあります。壁(面)で支えるため、耐震性・気密性に優れるとされているが、そのぶん、窓の位置や大きさなどが制限されます。
ALC (えーえるしー) ALCとは、AutoclAved Light-weight Concreteの頭文字をとったもので、軽量気泡コンクリートのことです。施工しやすく、断熱性・耐火性にも優れているといわれ、主に住宅の外壁や間仕切りに用いられます。
SRC造 (えすあーるしーぞう) SRC造とは、Steel Reinforced Concrete造の略で、鉄骨鉄筋コンクリート造のことです。骨組を鉄骨でつくり、その周囲に鉄筋コンクリートをかぶせてその主要な構造部分をつくる建築方法です。その他に鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)などがあります。
アスベスト (あすべすと) アスベストとは、天然鉱物から採れる繊維のことで、日本国内ではこれまでクリソタイル(白石綿)、アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)の3種類が利用されてきました。不燃性や耐熱性、熱や電気の絶縁性、耐久性、耐腐食性に優れており、建物においては、1955年頃から耐火被覆材として吹き付けられたり、また、以降は建材として広く使われるなど、国内利用の9割が建設物関連で占められています。アメリカではその危険性について早くから指摘されており、WHO(世界保健機関)は、空気1リットル当たり5本のアスベストを1年間吸い続けると10万人に15人が中皮腫やじん肺などで死ぬ恐れがあると発表しています。そのため、アメリカでは1970年代初め頃から法規制が始まりました。日本においては、1975年に「特定化学物質等障害予防規則(特化則)」の改正による吹き付けアスベストの禁止、1980年には5%を超えてアスベストを含有する製品が特化則の対象となり、1995年には「5%を超えて」が、1%を超えるものに適用されるようになり、さらに2004年には、含有率1%を超える建材などの製品が製造禁止になるなど、官民による規制が実施されてきました。
居抜き店舗 (いぬきてんぽ) 居抜き店舗とは、以前に経営していた業種のままの内装や設計が付帯する店舗のことです。
延床面積 (のべゆかめんせき) 延床面積とは、建築物の各階の床面積の合計をいいます。延面積算定にあたっては、床面積に含まれない部分は算入されません。また、容積率制限に関する規定の適用の場合には、駐車場、駐輪場部分の床面積は、全体の5分の1を限度として延べ面積には算入されません。
新耐震基準 (しんたいしんきじゅん) 新耐震基準とは、1981年6月、建築基準法の改正により定められたもので、通称「新耐震設計基準」といわれます。建築確認はこの新耐震設計基準によらねばならなく、1981年以降に建築された建物は新耐震基準に沿って建てられています。震度6程度の地震にも、倒壊を防ぎ、圧死者を出さないことを目標としています。
耐震構造 (たいしんこうぞう) 耐震構造とは、筋交い等で骨組みを頑丈につくり、地震などの振動に十分に耐えられるように建物の構造自体の強度により建物の倒壊を防ぐことです。建物の耐用年数以内で何度か起こりうるであろう地震については、建物自体の機能を保持することを目的とし、一度は起こるかもしれない大地震には、人命を保護できること(損傷しても逃げ延びられる程度のもの)を目的(レベル)としています。耐震は、建物の構造的な地震に対する強度のこと、制震は装置をつけて地震の揺れを吸収し制御すること、免震は建物と地盤の間に装置をつけて直接的な揺れを制御することをいいます。
鉄筋コンクリート造 (てっきんこんくりーとぞう) 鉄筋コンクリート造とは、建物の基礎の部分から、柱、梁、壁、最上部の屋根に至るまでの主要構造部をコンクリートで構成し、その中に鉄筋を配したもの(Reinforced-Concrete)です。コンクリートの圧縮に対する強さや、鉄筋の引張りに対する強さという、それぞれの材料のもつ長所を生かした構造です。
鉄骨造 (てっこつぞう) 鉄骨造とは、建物の骨組に鉄骨(Steel)を組んで作った構造で、柱や梁をボルトや溶接で接合し、通常は鉄骨の周りに耐火被覆を施します。鉄筋コンクリートに比べて軽く、一般的に大型の工場や高層ビルに適しています。
鉄骨鉄筋コンクリート造 (てっこつてっきんこんくりーとぞう) 鉄骨鉄筋コンクリート造とは、鉄骨(S)造と鉄筋コンクリート(RC)造の長所を併せ持った構造で、鉄骨で柱や梁を組み、その周りに鉄筋を配してコンクリートを打設したものです。